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2006年09月17日

名探偵。

信仰というのは、あらゆる場所に偏在する。
キリストとかマホメットとか
その他インチキなあれやこれやの話ではなくて
根拠不明の自らが信じるところの
信念というよりは思い込みというやつだ。



例えば”本音”をなによりも重んずる?人々。
こちらとしては本音であろうが建て前であろうが
約束が守られ、物事がスムーズに進行すればそれで良いのだが
ことさら”本音”というやつに重きを置くあまりに
「不必要に話がこじれちまってんじゃねぇか?」なんて瞬間に遭遇する。
別に要求しているわけでもない”本音”なんてものに
つきあわされてもなぁ・・・。
天気の悪い日にはベランダに干したままにした
洗濯物の方が気になるというものだ。

リクエスト出来るのならば
八割ぐらいは建前で進めて欲しい時もあるのだが・・・。

あるいはどんな物事にも白黒ハッキリ付けたがる人々。
なんで一足飛びにその選択肢になるのかサッパリ解らないのだが
それならせめて三択にしてくれよ
・・・竹下景子に相談するから(by巨泉のクイズダービー)

とりあえず「俺はこういう人間である。」と
自らを規定するのは楽ではある。
「私は物事をハッキリさせるタイプですから・・・」とか
「俺は本音でモノを言う人間ですから・・・」等々。
その手の信仰の告白は思慮深さを放棄するのに便利な言い訳であるし
自らの嫌な本質に触れるほどの深みに達するのを回避してくれもする。
周囲と自身に言い聞かせる手法で
運良く完全犯罪が成立したならソレはソレで良し。
めでたくその人は望み通りの”こういう人間”として認知される。

でも意外な人物が名探偵だったりして見破られているかも知れぬ。
名探偵が沈黙という賢明さを備えていることで守られる平穏というやつが
今日一日どれほど存在したのか想像してみるのも楽しい。

”こういう人間”を自称する本人よりも
深い理解をする名探偵というのは意地悪な存在ではあるけども・・・。
いや、意地悪というのは秘かであるほど楽しいものだ。
別に私がその名探偵ってわけじゃないが・・・。

まったく嫌味な文章ほどキーボードが軽く打てる。

・・・困ったもんだ。

根拠不明と最初に書いたけども思い込みの始まりなんて
例えば好きな芸能人がメディアで語っていたこととか
世話になった先輩の言ってたことだったり
なんてことが多いのかもしれない。
思い込みとか、もっともらしい言説は、そのほとんどが
検証されたり懐疑されることなく受け継がれていることだろう。
信仰なんてそんなものではあるけども・・・。

それじゃ私自身は何にも囚われていないのかというと
そんなことはない。出来ることならタイガースは毎年、優勝して欲しいし
青木裕子には、いつまでも巨乳でいて欲しい。なんだそりゃ!?

それよりもなによりも”懐疑する人間”でありたいと思っている。
リテラシーというやつを備えたい。
けれども残念ながらそいつは、いつも危うい。
なかなか私は望み通りの”こういう人間”にはなれない。
宣言することが躊躇われる。
宣言したところで名探偵に見破られるに違いない。
その信仰の奥に見え隠れする不安を誰にも見られたくない。
すべて叶わぬことだ。

「どーすりゃいいのさ、このわたし」by宇多田ヒカル母
牛田の夢は夜になっても開かぬ。

無駄話はこの辺にして小便して寝ます。




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