二段ベッドが二組備え付けられた部屋に男3人が研修期間中に
顔をつき合わせて暮らすわけだ。
ちなみにその年の新入社員は
あまり覚えてないけど男女合わせて30名以上いたと思う。
学生気分の抜けてない私達はなんというか
はしゃいでいたし浮かれていた。
それから訪れる社会というものの現実もわからぬまま・・・。
研修の内容はというと商品知識とか
もっともらしいグループ学習とか、そんなものだった。
今にして思えばまったく無駄というわけではなかったけど
本当に現場で必要なのは決断とある程度の覚悟だと悟るのは
その会社を辞めたずっと後になってからのことだ。
とりあえず周りの者とはすぐ仲良くなって馬鹿ばかりやってた。
ある日、誰かがBB弾の発射出来るモデルガンを持ってきたところから
みんなそれぞれがマイ・ガンを持ちたがって
結局、次の休みにみんなでオモチャ屋に買いに行くことにした。
でまぁ当然のごとく研修の寮で仁義なき銃撃戦が始まるわけだが
とにかく物騒で油断してたら必ずといっていいほど標的にされた。
丸腰とか後ろからとか関係なくやられては応戦するもんだから
寮の廊下はBB弾だらけだ。
風の噂では翌年、寮長は新入社員に銃禁止を告げたらしい。
告げられた方もなんのことかわからず
さぞかし困惑したに違いない・・・。
そういえばコンパなんかもしたな、地元の奴がセッティングしてくれて
牛田は鼻息も荒くネタを仕込んでいったのだが見事撃沈。
滑りまくりだった。その時のネタというのは
ここに書くのも恥ずかしいがマッチ棒一本用意して
「このマッチ棒を何回折ってもいいんで百本にしてください。」という
マッチ棒パズルネタだ。寮では野郎ども相手に披露して
ドッカンドッカン受けたんだが本番では女の子にキョトンとされた後
「で?それから?」と言われてお終いだった。
そりゃそーだろ、今書いていても死ぬほどつまらん!
新入社員同士の色恋沙汰なんてのもあったな正確には野郎のひとりが
同期の女の子に恋をしちまったわけなんだが
牛田ともう一人のしゃべりの達者な者が協力して
どうにか成就させようと奮闘したんだがダメだったな。
ふられちまった。まぁ牛田自身も別件でその後ふられるわけだが・・・。
安物の青春ドラマみたいなことをヒト月ほどやっていたわけだ。
その頃、録音していた牛田の宅録テープをみんな気に入ってくれてたっけ
付き合いとはいえイイ奴らだった。
「今頃、何処で何をしているんだか・・・。」
