皆様いかがお過ごしで御座いましょうか?
今日、2月14日はこのブログをご愛読頂いている方はご存知の通り
「バレンタインデー」であり、尚且つ「にぼしの日」という
ややこしくも、嬉し恥ずかし
わたくし個人的には「どっちも関係ねー」普通の日なわけで御座います。
ということで意表を突くまるっきり関係ない話題で
アレナンデスガ・・・
「ムンク展」にいって参りました。
そうです、あの「叫び」で有名な
ムンクであります。
「不安」とか「絶望」とか
お約束の暗い題材。
でもって本当に暗い感じのくすんだ色調と
ボンヤリとはっきりしない輪郭で
描かれた油絵。
決して丁寧ではないタッチといい
絵筆にディストーションが
かかりまくってる感じでしたね
それもノイズゲートなんか繋がずに・・・
どこをどう切り取っても
ムンク以外の何ものでもない絵に
圧倒されましたけど
意外にも
その他の風景画であったり素描なんかは
明るい感じで描かれておりまして単純に
「ムンクってやっぱり絵が上手い!」
なんて箸にも棒にもかからないような感想を持ったのでありました。
個人的には展示の初っぱなに飾られた「吸血鬼」と
順路後半にあった不吉でありながらも高貴で美しい「マドンナ」に
グッときちゃいました。
「吸血鬼」は女性が男性を抱きかかえている
絵です。
「吸血鬼」というイメージが
あまりにも鮮烈なために
そこには
むせ返るような
エロティシズムと
生命が溢れている。
長く絡みつくような女性の髪が
滴り落ちる血のようでもある。
喜びとは
無関係に存在する生命が
鬱陶しくさえ感じる。

一方の「マドンナ」は不気味ではあるけれど
生命の脈動が感じられない。
静かに滅びてゆくことが当然のように受け入れられ
奇妙で、それでいて
高潔な眠りを思わせる表情であります。
ムンクは「死」を対峙することで
より鮮明に「生の不安」を浮かび上がらせていますが
その不安というのは決して
「死」そのものに対する不安ではなく
「生」が本来的に抱える
不確かな解決のつかない「不安」ではないかと思うのです。
それが故に「死」は「生」によってしか意識されない。
不快ではあるが不安というわけではない現象として位置づけているのではないか
たとえば「屍臭」という作品では、遺体そのものは描かれておらず
鼻をつまんで不快げに部屋のドアを開けている人たちが描かれています。
画像が用意出来なくて残念ですが
そこには、いつものようなくすんだ色調とボヤケタ輪郭があるけれど
不安よりも困惑に支配されている。
ムンクの一番有名な作品「叫び」は本物ではなく
コピーされていたものが展示されていましたが
それを差し引いても感じることの多い展覧会でした。
晩年のムンクがアトリエで
自分の作品の並べ替えを頻繁にやっていたというエピソードも
アルバムの曲順で悩んでるミュージシャンみたいで
「そうそう、順番というのは大事なことであるよな」と共感したわけです。
さて、先日の「インカ・マヤ・アステカ展」に引き続き
今どきの展示会グッズは、えらいことになっちょります。
侍の亡霊から耳をかばっている耳なし芳一ではありません。
「叫び」のヌイグルミでごじゃります。
可愛いのか?このヌイグルミは!?
なんか頭、抱えた変質者みたいになってないか?
「叫び」っていうより「驚き」に見えるぞ!牛田的には・・・
続いてこちらは・・・
オォ〜すげぇ〜!
空気で膨らます「叫び」人形。
寂しい夜には抱き枕にしたい?
必殺アイテム。
欲しいぞ!
金が無かったんで諦めたけど・・・
購入した方は是非コイツを
今年の夏に
浮き輪の代わりに
海水浴に連れていって
渚の話題を
独り占めにして欲しいもんだと
牛田は心の底から思っちょります。
ムンクの意図したところとは
かなりズレるでしょうけど
水着の女子と戯れつつ
そっちのほうの
「叫び」を聞いてみたいっス!
ほらっ!言われてみると
なんだか叫んでいるというよりも
「Hey!彼女!こっちへ、おいで〜」
みたいに呼びかけている様じゃ
ありませんか?
今年の夏が楽しみだぜ!
2008年2月15日訂正
X「腐屍」>○「屍臭」覚え間違いをしていました。
すみません。
