美術が好きで展覧会なんかにも行った話しは
書いたけど
当時は美術に関する雑誌なんかも
購入してた。
前回の続き
というわけでもないが雑誌
「芸術新潮」と「美術手帖」は
時期こそ違うけど結構
読んでいた。
「芸術新潮」の方は読み物として
わりとベタな
有名どころの特集をして
ムック的面白さだった。
「美術手帖」の方は現在進行形の
美術を追いかけていて
絵画や彫刻にとどまらず
今風の映像関係なんかも
取り上げたりする。
現代美術が
マルセル・デュシャンの「泉」
みたいにTOTOの便器置いて
「芸術です。」
なんて冗談とも
本気ともつかないことを
やり始めるもんだから
”シミュレーショニズム”
に至っては誰の作品か忘れたけど
ピカソの絵を
そのまんまそっくりに描いて
「これはピカソが描いた
絵ではない」
なんて題名つけて
作品にしていた。
なんだか中学生ぐらいでグレた
一休さんのトンチを
聞かされてるみたいな現代美術に付き合いきれなくなって
そのうち「芸術手帖」は買わなくなった。
まぁ意味性こそが美術だという一面はあるから
こういうのを知り始めた頃は牛田も面白がっていたけど
だんだん鬱陶しいと感じるようになったわけだ。
それでもアメリカのポップ・アートと言われる一群は好きだ。
単純に綺麗な発色。面白い形を見ることが快感である。
ポップ・アートのヒーローで最初に思いつくのは
アンディ・ウォーホルだろうな、やっぱり。
ベルベット・アンダーグランド繋がりでも
ロック・ファンには馴染みがあるだろう。
牛田がウォーホルの作品を最初に見たのはナビオ美術館での
”ワイズマン・コレクション展”だった。
マリリン・モンローのシルクスクリーン画は
印刷物で見るのとは違って本当に綺麗な発色だった。
キース・ヘリングやロイ・リキテンスタインの作品との
最初の遭遇もこの”ワイズマン・コレクション展”だったけども
今回、久しぶりに
「ホイットニー美術館に見るアメリカの素顔」展にいって
これらの作家を含む現代アメリカ・アートの作品を楽しんできた。
ニューヨークはマンハッタンにあるホイットニー美術館は
現代アメリカ・アートの殿堂だ。
そもそも資産家で彫刻家だったガートリュード・ヴァンダービルト・
ホイットニーが若いアメリカの作家の作品を集めて寄付金まで持って
メトロポリタン美術館に売り込みにいったら
「アメリカの芸術なんぞに興味ねー」って断られたのをきっかけに
「それじゃ、自分で美術館を立ち上げてやるわさ!」ってな具合で
1930年に創設した美術館だ。
この話ってフェラーリに文句言いに行って
追い返されたランボルギーニがスーパーカー作り始めるみたいな
花登筐のド根性商売物語みたいで面白い。
以後エドワード・ホッパーを代表とするアメリカ・アートで
ホイットニー美術館は規模を拡大していく。
先代のホイットニーが亡くなり二代目の娘に美術館が引き継がれた
60年代にホイットニー美術館は経営的危機を迎える。
メトロポリタン美術館から持ちかけられた買収を蹴ったものの
それまで貸し出しというかたちで展示されていた
人気作品アレキサンダー・カルダーの「サーカス」
(針金細工でサーカスの様子を表した作品)を相続税の支払いに困った
カルダーの遺族が売り払おうとしていた。その値段125万$。
二代目は大いに弱り本物のサーカスのイベントなどで資金を集め
なんとかカルダーの「サーカス」を買い取り
めでたくアメリカ・アートの殿堂は守られた。
現在はホイットニーの孫娘によって美術館は運営されている。
アメリカ・アートは女性によって守られてきたというわけだ。
ちなみにこれらの話しは展覧会場で流されていたNHK制作の
ビデオを牛田が簡単にまとめてみました。
てな具合でキース・ヘリングとロイ・リキテンスタインの
立体の造形物まで楽しめる美術展。
もし機会があれば皆様もどうぞ。
とりあえず
途中で投げ出すには、もう遅すぎる!
ぐらいに「気配」の録音は進んでおりますが・・・。
だいぶん、かかりそうです。
