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2005年11月20日

御神木。

おそらく円高以後からのことだと思うが
(こりゃ随分古い話だな)
輸入楽器が安くなった。

フェンダーとかギブソンとか
1$が300円以上してた時期は
そりゃもう高値の花というか
僕の田舎じゃ楽器店に一本
本物が置いてあるかどうかで
収入の無かった中高生にとっては
憧れというよりは、ほとんど畏怖の対象というか
触ってはいけない御神木みたいなものだった。

今、思い返してみてもその一本は
ヴィンテージとかカスタムモデルとか
そういう特別なものではなくて
所謂スタンダードモデルだったと思う。

大概エレキギターといえばコピーモデルが主流で
グレコ、トーカイを筆頭にヤマハやアリア、
国内ギターメーカーは全て
フェンダーやギブソンのコピーモデルをカタログに載せていた。

何せ本物は御神木であるが故に
有り難く、オーラが出っぱなしな状態だが
脳内エフェクト240%ぐらい掛かっていたのは言うまでもない。
国内コピーモデルは、なんというかあくまでも代替え品の偽物で
本物はさぞかし良い音がするのだろうと思っていた。

このUSA本物の次に偉いのが国産オリジナルギターで
ヤマハのSG(高中正義モデル)とかアリア・プロ・ツーのPE
イバニーズのAR(何時からアイバニーズって名称になったんだ?)
などでであった。

しかし円高によって勢力図は変わった。
昔ほどフェンダーやギブソンの有り難みは無くなったように思う
もちろん未だにヒストリック・コレクションとか
カスタム・ショップだとか
果てはオールド、ヴィンテージを
追いかけている人達がいるのは知っている。

個人売り買いでギターを受け取りに行った相手から
フェンダー・ストラトキャスターを
年代別に収集していることを聞かされた僕は
まるで、お伽噺の登場人物に出会ったかのような感じに襲われた。


「へぇ〜本当にこういう人がいるんだ・・・。」


まぁ僕はコレクションの趣味はないけど
それでもギターの本数はかなりあるな。
あれやこれやと使い道を考えて購入してるうちに
どんどん貯まっていった感じだ。高額なギターは数本で
後は国産コピーモデルがほとんどといったところだ。

「今の若い人達は幸せだな〜」とつくづく思うのは
何も僕が齢を重ねたせいばかりでもあるまい。

著作権がらみの話しは
いつも泥沼にはまって酷い目にあうのが
ここ最近の僕の傾向ではあるけど
楽器も音楽もさんざんコピーされてきたわけだ。
トーカイに至っては出来が良すぎて
本家からクレームが来たって話しも聞いた。

それにしてもデザインやブランドに拘らなければ
国産メーカーの発売しているギターはどれも相当優秀だと思う。
コストパフォーマンスが高すぎると言ってもいいぐらいだ。

そんなわけで数年間、所有したUSAフェンダーを売り払い
フェンダージャパンを愛用している。
御神木の威光が薄れたとはいえ
USAの方が買い取り値段が高いからね・・・。
帰省.jpg

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「帰省」
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